難コンディション】200系クラウン、エンジン始動不可のトラブルシュート
本日はエンジン始動不可で入庫した、200系クラウンの修理事例です。
点検すると初爆がなく、燃料ポンプが作動していません。まずはポンプやポンプリレーを点検しつつ、外部診断機(スキャンツール)を接続してみたところ、なんとエンジンECUとの通信が一切繋がらない(ECUに入っていけない)状態でした。
実はこれ、過去にレクサスで配線図とにらめっこしながら、丸1週間悩み抜いたあの「難解な症状」と全く同じだったのです。
【謎の症状ループ】
1)燃料ポンプが動かず、診断機でエンジンECUにアクセスできない。
2)車両を半日ほど放置すると、なぜかECUと通信できるようになる。しかし故障コード(DTC)は記憶されていない。(車両がスリープモードに入ると一時的に復帰する特性のようです)
3)一度でもセルを回すと、再びECUとの通信が遮断されてしまう。
(以後、2と3の無限ループ)
この奇妙な連鎖が起きた場合、疑うべきはECU本体ではなく「センサー系の悪戯(内部ショート)」の可能性が大です。
各センサーの5V基準電源のショートを疑い順番に探っていった結果、燃圧センサー(プレッシャーセンサー)のコネクターを抜いた瞬間、見事に診断機がエンジンECUと繋がるようになりました!
各センサーの5V基準電源のショートを疑い順番に探っていった結果、燃圧センサー(プレッシャーセンサー)のコネクターを抜いた瞬間、見事に診断機がエンジンECUと繋がるようになりました!
原因はセンサーの内部ショートにより、ECUの電源系統が巻き添えを食らってダウンしていたことです。

ここでさらに追い打ちをかけるのが、部品の供給体制です。
なんとこの燃圧センサー、センサー単体での部品供給がなく、デリバリーパイプASSY(丸ごと)での交換になってしまいます。そのため、部品代・工賃ともに非常に高額になってしまう一頭地を抜くヘビーな修理です。
なんとこの燃圧センサー、センサー単体での部品供給がなく、デリバリーパイプASSY(丸ごと)での交換になってしまいます。そのため、部品代・工賃ともに非常に高額になってしまう一頭地を抜くヘビーな修理です。
デリバリーパイプ一式を新品へ交換後、インマニ等の周辺部品を元通りに組み付け。最後に念入りなテスト走行(試運転)を行い、一発でエンジンが始動すること、そして走りの滑らかさに問題がないことを確認して、すべての作業が完了いたしました!
GARAGE.M
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