レクサス LS460  USF40 燃料漏れ・クーラント漏れ修理

レクサス LS460 ガソリン臭いとの事で入庫しました。

場所はインテークマニホールド下にある高圧側のフューエルラインに付いているプレッシャーセンサーでした。

この燃圧センサーの緩みによる燃料漏れ、平成22年式まではリコール対象になっていた有名な不具合です。しかし、今回入庫したお車は平成24年式。当然「対策済み」のはずの年式なのですが……なんと、現車のセンサーは手で回せば緩むくらいにしか締まっていませんでした。(対策済みのラインでこのクオリティは信じられません…)
さらに頭を悩ませたのが、部品の供給体制です。
緩んでいたセンサーのガスケット(パッキン)を新品にしたいのですが、なんとガスケット単体での部品補給がなく、フューエルラインASSY(丸ごと)での供給になるとのこと……!(怒)
当然、そのままお客様に高額な請求をするわけにはいきません。
そこで今回は当店のノウハウを活かし、サイズが適合する高品質な汎用品のガスケットを選定して流用交換。
さらに、二度と振動などで緩んで燃料漏れを起こさないよう、高強度のネジ緩み止め剤(ロックタイト)を塗布し、規定トルクでガッチリと締め直しを行いました。
漏れ出した燃料(ガソリン)の影響で、ヒートエクスチェンジャー部分のシールパッキンがふやけてしまい、それが原因でクーラント(冷却水)の漏れまで併発してしまっている状態でした。
Vバンクの谷間には漏れ出てカピカピに固まったクーラントがびっしり。このままでは新しい部品が組めないため、固まったクーラントの結晶を丁寧に砕きながら、掃除機で綺麗に吸い取って清掃していきます。
その後、ヒートエクスチェンジャーの取り付け部分に残った古いシールパッキンを剥がし、ねじ山部分にもタップを立てて残ったパッキンを確実に除去。ここまではレクサス・トヨタ車では定番の、基本に忠実な整備メニューです
ヒートエクスチェンジャーの取り付け部分に残った古いシールパッキンを綺麗に剥がし、ねじ山部分にもタップを立てて残ったパッキンを確実に清掃・除去していきます。ここまではレクサス・トヨタ車では定番の、基本に忠実な整備メニューです。
しかし、ここからの部品組み付けが本当に厄介でした。
エンジンの熱に長年晒されてきたプラスチック部品は限界を迎えており、少し触るだけでセンサーのコネクターがボロボロと崩れていってしまいます……。
崩れたコネクターはタイラップ等でしっかりと固定を施し、なんとか組み付けを完了。いざエンジンを始動したところ、エンジンチェックランプが点灯してしまいました。
すぐに原因を調査したところ、熱で配線自体も硬化していたため、コネクターの根元から配線がすっぽ抜けている箇所が3本ほど見つかりました。
すぐさま配線を引き直し、ハンダを流して確実に接続し直すリカバリー作業を実施。無事にチェックランプも消え、すべての作業が終了いたしました。
今回は燃料漏れと水漏れの修理だけのはずでしたが、バラしていく過程での「2次災害」が非常に多い、整備士の腕と根気が試される一台でした。当店ではこうした予期せぬトラブルにも、確かな電気配線修理技術で臨機応変に対応いたします

 

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